アンケートレポート

NEW2016/03/02

ベルメゾン生活スタイル研究所 〈ウーマンスマイルアンケート〉

◆結果発表:「電力自由化」について

 

いよいよ今年の4月から電力の小売りが全面自由化されます。これまで家庭向けの電力販売は東京電力や関西電力など電力大手10社が独占してきましたが、今後はガス会社や携帯電話会社などが相次いで参入し、割安な料金プランやポイントサービスなど様々なメニューが打ち出されています。そこで今回は「電力の自由化」についてベルメゾンデッセ会員のみなさんにお聞きしました。ご回答いただいた会員のみなさん、本当にありがとうございました。それでは調査結果ご一緒に見ていきましょう。

 

  • 調査は、2016年2月3日~2月18日に実施。3194名の回答結果を集計しました。

◆8割以上が普段から節電を意識。

はじめに普段どの程度節電を意識して生活しているか聞いてみました。その結果「意識している」と答えた人は4人に1人の25.5%、「わりと意識している」と回答した57.9%を合わせると83.4%が節電を意識して生活しているということが明らかになりました。年代別では、20代が72.0%で最も低く、60代では89.0%で最も高い結果となりました。年齢が高くなるにつれて節電意識が高まる傾向が見えてきました。

 

Q.普段あなたは、どの程度節電を意識していますか?

Q.普段あなたは、どの程度節電を意識していますか?

◆4人に3人が電気料金の明細書をきちんと確認。

日頃から電気料金の明細書を確認しているか聞いてみると、「毎月きちんと確認している」と答えた人は74.7%で4人に3人。年代別では、20代が71.1%で最も低く、50代では76.4%、60代では80.5%と平均を上回る結果になりました。

 

Q.あなたは日頃電気料金の明細を確認していますか?

Q.あなたは日頃電気料金の明細を確認していますか?

◆8割弱が総金額や総使用量だけを見る程度。

次に電気料金の明細書をどの程度見ているかを聞いてみました。最も多かったのは「総金額や総使用量だけを見る程度」と答えた人で全体の76.9%。「内訳の項目明細まで見る」人は2割弱の18.7%という結果になりました。

 

Q.あなたは、電気料金の明細をどの程度見ますか?

Q.あなたは、電気料金の明細をどの程度見ますか?

◆「電力量料金単価(三段料金)」について知っている人は4人に1人。

電気の使用量が多くなるほど電気料金の単価が高くなる「電力量料金単価(三段料金)」の仕組みを「知っていた」人は24.4%で4人に1人。20代では13.2%と平均より10ポイント以上低く、60代は30.5%で平均を大きく上回る結果になりました。「知らなかった」人は30.5%で、約7割が程度の差はあれ電力量料金単価について知っていたという実態が明らかになりました。

 

Q.あなたは、電気料金の電力量料金単価(三段料金)の仕組みのことを知っていましたか?

Q.あなたは、電気料金の電力量料金単価(三段料金)の仕組みのことを知っていましたか?

◆7割弱が「電力自由化」に関心あり。

2016年4月から始まる電力自由化について、「関心がある」と答えた人は24.0%。「わりと関心がある」と回答した42.2%を合わせると66.2%の人が関心があるという結果になりました。年代別ではさほど大きな差は見られませんでした。

 

Q.あなたは「電力自由化」についてどの程度興味関心がありますか?

Q.あなたは「電力自由化」についてどの程度興味関心がありますか?

◆電力自由化の内容を知っている人は約2割。

電力自由化についてどの程度知っているかを尋ねると、最も多かったのが「聞いたことがあり、内容は何となく知っている」と答えた人で全体の54.8%、次いで「聞いたことはあるが、内容は知らない」と回答した人の23.7%が続きました。「内容を知っている」と回答した人は18.4%、「内容を詳しく知っている」と答えた1.8%を合わせると20.2%、5人に1人が電力自由化の内容を知っているという結果になりました。

 

Q.電力自由化について、どの程度ご存じですか?

Q.電力自由化について、どの程度ご存じですか?

◆テレビのワイドショーや情報番組からの情報収集が最多。

電力自由化に関する情報を主にどのように収集しているかを聞いてみると、最も多かったのが「テレビのワイドショーや情報番組」で55.9%、次いで「新聞、フリーペーパー、チラシ類」30.7%、「インターネットでの検索」24.8%が続きました。20代ではテレビのワイドショーや情報番組からの収集が多く、60代では新聞、フリーペーパー、チラシ類から収集する人が他の年代に比べて高い結果になりました。

 

Q.あなたは、電力自由化に関する情報を主にどのように収集していますか?

Q.あなたは、電力自由化に関する情報を主にどのように収集していますか?

◆7割弱の人が「電力自由化」を好評価。

電力自由化になることは社会にとってよいことだと思うか聞いてみました。「良いことだと思う」と答えた人は全体の24.8%、「どちらかといえばよいことだと思う」と回答した42.0%を合わせると、66.8%が良いことだと評価する結果になりました。年代別でみると20代では平均より15ポイント低い結果になりましたが、30代以降では年代による差はあまり見られませんでした。

 

Q.「電力自由化」になることは、社会にとってよいことだと思いますか?

Q.「電力自由化」になることは、社会にとってよいことだと思いますか?

◆電力自由化で電気料金が安くなると思う人は4割弱。

電力自由化で電気料金が「安くなると思う」人は37.7%、「変わらないと思う」と答えた人は35.8%。3人に1人は冷静に受け止めているようです。

 

Q.電力自由化で電気料金はどうなると思いますか?

Q.電力自由化で電気料金はどうなると思いますか?

◆電力会社の切り替えは半数以上が「様子見」。

電力自由化の導入によって電気を購入する電力会社の切り替えを考えているか尋ねてみると、「電力自由化されてからしばらく様子を見て考えようと思う」と回答した人が54.7%で最も多く、次いで「電力自由化までに検討しようと思う」18.8%が続きました。「切り替えることに決定した」人はわずか1.4%、「切り替える方向で検討中」と答えた9.6%を合わせても現時点で切り替えを考えている人は約1割に留まりました。

 

Q.あなたは電力自由化がされたら、電気を購入する電力会社を切り替えようと思いますか?

Q.あなたは電力自由化がされたら、電気を購入する電力会社を切り替えようと思いますか?

◆切り替えない理由は「価格はさほど安くならない」「どこを選んでいいかわからない」。

現時点で電力会社の切り替えを考えていないと回答した人にその理由を聞いてみると、「切り替えても価格はさほど安くならないと思うので」が33.2%、「どこの会社を選んでよいのか分からないので」31.6%、「切り替えの手続きが面倒なので」28%が続き、「現状の不満はないから」と回答した人も28%いらっしゃいました。

 

Q.下記の項目で「切り替えを考えていない」理由にあてはまるものすべてをお答えください。

Q.下記の項目で「切り替えを考えていない」理由にあてはまるものすべてをお答えください。

◆電力会社選定の条件は「料金の安さ」「料金メニューや契約手続きがわかりやすいこと」

電力会社を選ぶ場合、どのようなことを重視するか聞いてみると、最も多かったのが「料金の安さ」で77.9%、次いで「料金メニューや契約手続きがわかりやすいこと」67.6%、「電力会社の解約・乗換えに制約がないこと」50.8%が続きました。20代では料金の安さ、60代ではメニューや契約手続きのわかりやすさを重視する人がその他の年代に比べて高い結果をなりました。

 

Q.電力会社を選ぶ場合、どのようなことを重視しますか?

Q.電力会社を選ぶ場合、どのようなことを重視しますか?

 

◆一度契約すると他の電力会社に乗り換えるのが面倒くさそう、64.8%

「電力自由化」で気になることを聞いてみると、最も多かったのが「一度契約すると他の電力会社に乗り換えるのが面倒くさそうと思う」で64.8%。次いで「電力会社が多いとどの会社を選んでよいかわからないと思う」56.7%が続きました。他には「電力会社が増えることで停電やトラブルなどが増えそうと思う」39.0%や「電力会社の倒産や撤退した場合に電気の供給が受けられないのではないかと思う」38.2%といったリスク面を危惧する声も多く聞かれました。

 

Q.電力自由化で気になることで、あてはまるものをすべてお答えください。

Q.電力自由化で気になることで、あてはまるものをすべてお答えください。

◆制度のわかりにくさやサポート体制に対する不安、節電とのギャップなど様々な声が寄せられました。

Q.電力自由化について、期待すること、不安なことなどありましたらご記入ください。

 

「先日の長野での事故のバス会社ではないが、規制緩和と共に多種多様な他業種からの新規参入組の企業もあるわけで、ある程度の期間、精査され軌道に乗るまでは選んだ会社によって当たり外れは出てきそう。今までの安定的な供給性から考えると現況のままにしておきたい気もするが、原発問題や環境問題、生活費の問題と天秤に掛け、尚かつ安全性と供給保証のある企業を見極める、“消費者の目”も、今後は問われてくるのかもしれないですね…。」(43歳・パート・神奈川県)の声を始め、災害やトラブルがあった時のサポート体制の不安、携帯電話やガスとのセット販売によるプラン内容や料金体系の分かりにくさといった電力自由化の内容に関する声、脱原発への期待と再生可能エネルギーの課題の声、電気の使用量が多くなると安くなる価格設定と節電についての声などいろいろな声の中からいくつかを紹介します。

 

■災害やトラブルがあった時のサポート体制の不安

  • 一番気になるのは、停電、災害等の復旧対応が迅速に行われるかが心配。配電が安定されているかも大切。(34歳・主婦・埼玉県)
  • 競争になって安くなるのはいいが、安定した供給が本当に得られるのか、不安な部分もある。(34歳・正社員・富山県)
  • 停電した場合は選んでいる会社によって復旧作業が遅かったり早かったりするのか不安です。(40歳・正社員・山口県)
  • 現在の電力会社を離脱し新電力にした場合、災害などで復旧するとき、隣はもう復旧しているのに自分の家だけずっとつかないなんてことにならないのか心配である。(41歳・パート・奈良県)
  • サポート体制やトラブル時のサービスが低下するのではという不安が大きい。最近のツアーバス事故を見てると、ふつーに考えて規制緩和の負の側面に見える。電力自由化がそんなことにならなければと思います。期待より不安が大きいですね。(53歳・主婦・東京都)
  • 原子力以外の発電方法を選びたいけど、新規の会社は供給の安定具合が未知数なのが不安。(54歳・正社員・愛知県)
  • 事故、停電の際のメンテナンスに1番不安がある。山間部に居住しているので対応がおそくなるのでは。(61歳・主婦・北海道)

 

■携帯電話やガスなどとのセット販売が電力自由化をより複雑化

  • 近年、様々な事において悪徳商法など不正な事例が発生しているので、この事についてもやはり不正な事例が発生するのではないかと不安です。(37歳・契約社員・佐賀県)
  • 電気以外に携帯とセットやガソリンとセットで割引などがあり電気以外にも縛られてしまいそうで簡単に決められない。違約金もかかると聞いているので簡単に契約出来ない。結局、今のままな気がする。(38歳・主婦・千葉県)
  • 携帯電話やネット回線の料金のように、顧客の抱え込みのためにしばりなどの体制があると、面倒だと思う。(49歳・主婦・神奈川県)
  • 自由化だけ、でかでかと宣伝しているが、肝心の内容が全く伝わらない。携帯料金やプロバイダのセット料金だけでも、プランの説明をきくのがうんざりする程なのに、電気と何かがセットになったら、何が何だかわからず、「お得」「期間限定」におどらされて、契約していまいそうで不安です。(48歳・契約社員・兵庫県)
  • 新規参入の会社は「何かとセット」で販売しようとしている所が多い様に見受けられます。例えば(携帯電話+電気)(ガス+電気)等。携帯の会社を変えようとしても電気とセットなので出来ない場合があったり、何年縛り、等の決まりが増えて契約しずらい気がしています。(51歳・主婦・栃木県)
  • まだ全然わからないですね。あわてず慎重にしらべてからのほうが良いのかなと思っています。めんどうなことになるのが嫌なんですよね。携帯のように解約に制限があったり面倒だったりが不安です。(61歳・主婦・千葉県)

 

■電気を使えば使うほど安くなる料金設定と節電との違和感

  • 基本的にどの会社も、家庭用も業務用も、多く使う人にメリットが出る料金体系になっている。節電と逆行しているし、共働きや一人暮らし世帯が増え昼間の電力消費は減る傾向にあるはず。結局基本料金で利益をきちんと押さえてるはずだから、あまり効果的でないと思う。むしろ安定供給に不安が残るし悪質な業者や業務が増えると思う(28歳・主婦・茨城県)
  • たくさん使う人にお得というプランを出している企業が多いので、そこは少し疑問というか、それでいいのかと思うところはあるが、今までの独占が解禁されるのはいいことだと思う。携帯のように結局各社変わらないようにして…という怠慢にならないようにしてほしい(33歳・正社員・東京都)
  • なるべく再生可能エネルギーを使いたいけど、料金との兼ね合いがネック。使えば使うほど安くなる、と謳っているいるチラシが入ってくるけど、基本節電じゃない?と思い違和感を感じる。(37歳・アルバイト・栃木県)
  • まだあまり調べていませんが、電気を使えば使うほど料金がお得になる…という設定が多く、節電とは逆方向に進んでいるのが不思議です。電気が不足だから節電と言っていたのに、原発を再稼働して、電気が余ると困るからたくさん使えば割引します…はおかしい。(44歳・パート・大阪府)

 

■電力自由化の内容がよくわからない

  • 我が家は太陽光発電があり売電もしているので、電力自由化で購入する電気と売る電気の関係もどうなっていくのか気になります。(39歳・主婦・福島県)
  • たくさんの会社から選べるのは良いが、メリット、デメリット、発電の方法、供給の方法が今までとどう違うかなど、内容がわかりやすいほうがよい。(36歳・正社員・愛知県)
  • 引っ越しの時に今までのようにスムーズにいくのか不安。お客さんを対応する体制がきちっとできているのだろうか?(30歳・主婦・愛知県)
  • あまり電気を使わない家庭でも安くなるのか?まだ詳しく知らないので 今後どのようなメリット、デメリットが出てくるのか心配です。(40歳・アルバイト・大阪府)
  • マンションなどの集合住宅は、個別で選ぶことが可能なのか分からない。(45歳・主婦・神奈川県)
  • いろんなケースが複雑で、どのケースが自分にピッタリなのかわかりにくそう。(58歳・主婦・大阪府)

 

■脱原発と再生エネルギーの課題

  • 未来のために原子力発電に反対しても、既存の電力会社から電気を買うしかなかった。でも電力会社を変えることで「反対」の声を私もあげることができる。スーパーで食材を手に取って選べるように、電気もいいものを選べるのはいいことだと思う。(29歳・パート・大阪府)
  • 現在、都心から離れた郊外に住んでいます。最近近所には、ものすごい勢いで太陽光パネルが設置されてきています。空き地だった場所ならまだいいですが、木々を切り崩し、パネルが整然と並ぶ様はぞっとします。急な開発で、土砂崩れの危険やパネルから反射した熱で近所の家は気温が上がっていたりと、影響が続々出てきています。その太陽光パネルでできた電力がどこに行くのかはわかりませんが、そんな風に森、林を切り崩して作られた電力は、自然にやさしいクリーンな電力ではないです。目先の利益だけを見て自由化がいい、自然エネルギーがいいなどと考えずに、どのような電力を作っていけば、将来の子供たちに残せる地球が保てるのか考えてほしいと思います。(32歳・ 専業主婦・山梨県)
  • 再生可能エネルギーの開発も増えてくるかもしれないが、競争により自然破壊が起きないかが心配。何十年、何百年という単位で自然環境という点に関しては開発業者が協力してもらいたい。(36歳・派遣社員・東京都)
  • こんなに安いぞ、安いぞ使えつかえと言って結局原発を作るきっかけにされるより、電気を貯める技術も出来上がってきているのですから、出来るだけ多くの家庭が屋根や庭で太陽光や風力で蓄えた電気を自給自足できることを目指すことに国が力をいれたほうがいいと思います。(47歳・正社員・三重県)
  • 正直のところ、電気料金が安くなる事は、あまり期待していません。但し、再生可能エネルギー等の選択肢が増える事で、考え方を選べる時代になってきた事を感じます。そういった意味では、今迄の押し付けられた制度から、解放される期待感を持っています。(54歳・専業主婦・大阪府)
  • 太陽光については、数十年後に迎えるパネルの廃棄について、今かなりの勢いで設置されている光景を見ると、家ではないが空き家問題同様のことが起こるのではないかと思います。廃棄、リサイクルなどの事もきちんと決めて設置していかないといけないのでは。(51歳・正社員・愛知県)

 

◆調査を終えて

 

電力の自由化については全体の7割弱が関心を持っており、多くの人が注目していることがわかります。一方で、内容については2割程度の人しかきちんと理解していない実態も見えてきました。背景には、電気料金だけでなく携帯料金やガス料金とのセット割引や時間帯別料金など、プランのわかりにくさがあると思われます。今回の調査でも半数以上が「電力自由化されてからしばらく様子を見て考えようと思う」と様子見を決めており、契約会社を選定する条件としても「価格の安さ」はもちろん、「料金メニューや契約手続きがわかりやすいこと」をあげる人が約7割と多数を占める結果となりました。私たち生活者にとっては、好みの購入先や自分の生活スタイルに合ったメニューを選べるようになることはうれしいことですが、正しい選択ができるように、それぞれの会社のプランが誰にでもわかりやすく理解できるように顧客の立場に立ったPRや説明をお願いしたいところです。

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