「女性の生活意識アンケート調査」(第12回) ⑦アベノミクスと今後について
アベノミクス効果、未だ実感はなし。

ベルメゾン生活スタイル研究所では、2012年6月から半年に1回、女性を対象にした生活意識アンケート調査を実施しています。この調査は、女性の生活実感や景況感、消費や節約意識について聞いた結果を時系列データとしてまとめたもので、今回は、全7回に分けてレポートいたします。
●調査は21017年10月30日~11月16日にインターネットで実施。30~50代女性1830名の回答結果を集計しました。
アベノミクス足踏み状態が継続
依然として、生活しやすくなっていると思わない女性が6割台後半で推移し、生活のしやすさの実感はなかなか伴わない状況が続いています。所得格差や地域格差も足踏み状態が続き、アベノミクスの成果が現われてきません。
「アベノミクスで生活しやすくなっている」・・・・4.1%(前回比+1.1ポイント)
アベノミクスで生活しやすくなっていると思う女性は、「とてもそう思う」0.7%、「わりとそう思う」3.4%を合わせた4.1%で、前回調査に比べて1.1ポイントの増加となりました。一方で、生活しやすくなっていると思わない女性「あまりそう思わない」33.2%、「そう思わない」33.7%を合わせた66.9%で、前回調査に比べて1.4ポイントの減少となりました。
調査開始以来、アベノミクスで生活しやすくなっていると思う女性は5%以下のごく少数ですが、生活しやすくなっていると思わない女性も2回目調査以降6割台後半で推移し、年代を問わずアベノミクスの足踏み状態となっています。
「所得格差はもっと大きくなると思う」・・・・80.5%(前回比-0.8ポイント)
所得格差がもっと大きくなると思う女性は、「とてもそう思う」33.6%、「わりとそう思う」48.9%を合わせた80.5%で、前回調査と横並びの結果となりました。依然として8割以上が所得格差の拡大を予測しています。年代別にみてもさほど大きな違いはみられません。
「地域格差はもっと大きくなると思う」・・・・75.3%(前回比-1.3ポイント)
地域格差はもっと大地域格差はもっと大きくなると思う女性は、「とてもそう思う」30.3%、「わりとそう思う」45.0%を合わせた75.3%で、前回調査から1.3ポイント減少しました。所得格差ほどではありませんが、7割以上の女性が地域格差の拡大を予測しています。年代別にみてもさほど大きな違いはみられません。
「物価はもっと上がると思う」・・・・78.7%(前回比+0.2ポイント)
物価はもっと上がると考えている女性は、「とてもそう思う」27.0%、「わりとそう思う」51.7%を合わせた78.7%で、前回調査と横並びの結果となりました。年代別にみてもさほど大きな差はみられません。