Woman Smile Report 女性たちの暮らしと意識をレポートします

「食器洗い機」について

食洗機所有者は全体の3分の1。所有者の4人に1人は使っていない。

2018/05/10

 

今後の導入意向を持つ人は2割足らずだが、フルタイム勤務者の割合は多い。

 

働く女性の増加に伴い、昨今、注目されている時短家電。
なかでも、食器洗い機は日本で家庭用が発売されて60年が経過し、あらためて注目されています。実際の普及状況はどのようなものなのでしょうか?

住宅事情も含め、実際に食器洗いをしている女性生活者に聞いてみました。

 

●実施時期:2018年3月23日~3月29日、回答者:ベルメゾンデッセ会員女性2230名
 (20代/73名、30代/468名、40代/822名、50代/718名、60代/149名)

食洗機所有者は全体の3分の1。所有者の4人に1人は使っていない。

 

家事として食器洗いを行なっている女性の3人に1人が自宅に食器洗い機があるとの回答でした。しかし、自宅に食器洗いがあるものの使っていないと回答された割合は、実に所有者の4人に1人でした。

 

 

食洗機の所有者、非所有者の年齢構成比をみると、30代、40代の所有者が多いことがわかります。

 

非所有者にその理由を尋ねると、「設置場所がないから」と「特に必要性を感じないから」がそれぞれ半数を超えるものとしてあがりました。

年代が若くなればなるほど「設置場所がないから」「導入にコストがかかるから」といった物理的、経済的な理由をあがる割合が大きくなるのに対し、「特に必要性を感じないから」「洗う食器の量が少ないから」といった理由が年代とともに大きくなります。結果として所有、非所有に大きな年代差はなかったものの、その理由は大きく異なるようです。

 

所有、非所有、使用、非使用で回答者の属性をみると、世帯構成、世帯人数が影響していることがわかります。夫婦のみの世帯よりも親子世帯、世帯人数も多いほど、所有率や使用率は高くなるようです。

 

 

所有率に大きな差が見られたのは、住宅事情の違いでした。
一戸建て、集合住宅を問わず、持ち家住宅に住む回答者では4割以上が食洗機を所有しているのに対し、賃貸住宅に住む回答者の所有率は、1割に満たないものでした。

 

 

 

ちなみに、仕事と家事の両立で時間に追われる働く女性の所有率はどうでしょうか?
フルタイム勤務、パートタイム勤務、専業主婦の間に所有率の差は、ほとんど見られませんでした。

食洗機があるにもかかわらず使っていない理由 6割が「手洗いした方が早い」

 

自宅にある食洗機があるにもかかわらず、使用していない理由としては、「時間がかかる」というものが最も多く、次いで「少量のみで使うと効率が悪い」があがりました。

 

自宅にある食洗機が入居前から設置していたものなのか、後から設置したものなのか、それぞれ使用状況をみてみると、入居前から設置されていた食洗機は後から設置したものと比べ、使用されていない割合が高く、ビルトイン型の食洗機の方が据え置き型と比べ、使われていないことがわかりました。

 

食洗機の導入決定にあたり、半数は配偶者も関与

 

食洗機導入決定にあたり、誰が関与したかとの質問に対し、回答者の8割は自身が関与していると答えています。と同時に配偶者も半数近く関与していると回答しています。

 

6割が、食洗機を使う前には想像していなかった、よかったことはあると回答

 

食洗機を使う前には想像していなかった、よかったことはあると回答したのは、全体の57.5%、自由回答で目立ったのは、食洗機での洗い上がりが想像以上にきれいだったというものでした。

食洗機用洗剤に研磨剤が含まれているものがあるためでしょうか、ガラス食器などのくすみが取れ、ピカピカになった驚きは想像以上のものだったようです。他にも、食器洗いを配偶者が手伝ってくれるようになったと思いがけない変化があった回答者もいました。

 

 

食洗機を使う前には想像していなかった、よかったこと ~自由記述より~

洗い上がりのピカピカ具合に感動

●手洗いでは絶対にできない、洗い上がりのピカピカ具合に感動しました。特にガラス製品はピカピカ。(32歳/専業主婦/神奈川県)
●ガラス製のコップのくすみが綺麗に取れた。(35歳/専業主婦/石川県)
●洗った後の食器が、きゅっきゅする(43歳/専業主婦/福島県)
●想像以上にきれいに洗えています。洗剤にもよるのかもしれませんが、茶渋がほとんどつきません。(52歳/パートタイム勤務(アルバイト含む)/京都府)
●金ざるや、ストレーナー、茶こし、万能こし器など、目の詰まった金網がきれいになる。洗剤にもよるが、薄汚れた金網がピカピカと新品のようになったのを見て感動した。もう、食器洗い機のない生活には戻れない。(58歳/専業主婦/埼玉県)
●旦那が手伝ってくれるように。食洗機に入れるだけなら…とやってくれる。食洗機に入れないものも、これくらいなら…とやってくれる。(34歳/専業主婦/愛知県)

食洗機を使う前には想像していなかった、よかったことはある回答者以上に、案外不便だと感じた割合が多い

 

逆に、使ってみて、案外不便だと感じたことがあるか?との問いに対し、あると回答したのは、全体の66.6%。
想像していなかった、よかったことはあると回答した57.5%を上回る割合でした。

自由回答には、食洗機に思ったように食器が入らない不便さをあげる声が多くありました。うまく収まらないがゆえに、食器汚れも残ってしまい、結果的にストレスになってしまっているようです。

 

 

使ってみて、案外不便だと感じたこと ~自由記述より~

とにかく、食器を並べるのが至難の業

●とにかく、食器を並べるのが至難の業。お椀系があまり入らない。夫婦二人だったらギリOK。4人とか、絶対無理だと思った。(49歳/専業主婦/埼玉県)
●食洗機の庫内のしきりがどうも使いづらく、食器をいれるのが難しい。案外食器をいれるのに手間取る。取説に書いてあるほどお皿や器は入らない。
(55歳/パートタイム勤務(アルバイト含む)/京都府)
●量が思ったより入らないのと、大皿などは、入らないので、結果的には、手洗いすることになる。コップなども小さいものであれば問題はないが、大きなコップなどは、入らないのでそういう点は、不便だと思う(49歳/フルタイム勤務/福島県)

今後の導入意向は、全体の2割。フルタイム勤務者の導入意向者が多い

 

今後の食洗機導入意向をもつ回答者は、「とても持ちたいと思う」「わりと持ちたいと思う」をあわせても19.9%と2割に満たない割合でした。
それでも、フルタイムで働く回答者は、パートタイム勤務や専業主婦の回答者よりも導入意向は高く、家事に要する時間や手間を減らしたい
意向が強いことが分かります。

 

食洗機使用者は、他の時短家電導入にも積極的

 

今回、食洗機以外の時短家電の所有・使用実態を尋ねたところ、食洗機を使っている世帯では、食洗機を使っていない世帯と比べ、他の時短家電についても、使用率が高いことがわかりました。

日本では1960年(昭和35年)、松下電器産業(現・パナソニック)によって家庭用の食器洗い機第一号が発売されました。
それから60年、今回の調査から、3世帯に1世帯の割合で普及していることが分かりました。同時にその使い勝手から4世帯に1世帯は、所有しているにもかかわらず、使用していない実態も分かりました。

これまで女性が家事として行なってきたことが、いわゆる時短家電によって、とって代わり、女性の働きやすい環境が整いつつありますが、所有状況と就業状況の関係をみると、所有者のフルタイム勤務、パートタイム勤務、専業主婦の構成比は非所有者とほとんど差がありませんでした。所有、非所有を分かつのは、持ち家か賃貸かの違い。フルタイムで働く女性の今後の所有意向は高く、家を持つタイミングで食洗機を考えるのかも知れません。

食洗機を取り入れている世帯では、自走式全自動掃除機やドラム式乾燥機付き洗濯機など、他の時短家電の所有率も高いことが分かりました。今後、働く女性の増加に伴い、食洗機の普及は更に高まるかも知れません。

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