Woman Smile Report 女性たちの暮らしと意識をレポートします

「ふるさと納税」について

「納税した寄付先を訪れてみたい」60.8%。

2015/10/13

「ふるさと納税」について調べたことがある人は半数弱。

  利用したことがある人は12.4%。

出身地や応援したい自治体に寄付をすると住宅地での税金が軽減される「ふるさと納税」。2013年度の実績は約141億円で、2008年のスタート時からほぼ倍増しています(総務省発表)。また今年からは、税金が控除される上限額が2倍に引き上げられたり、条件付きで確定申告が不要になったりと利便性が高まりますマス利用者が増えているようです。ベルメゾンデッセ会員のみなさんは「ふるさと納税」についてどのように考えていらっしゃるのでしょうか。今回も2798人から貴重な回答をいただきました。本当にありがとうございます。それでは、ご一緒に調査結果を見ていきましょう。

Q.「ふるさと納税」にどの程度興味関心がありますか?

65_Q1

 

半数以上が、「ふるさと納税」に関心あり。

ふるさと納税に対してどの程度興味関心があるか尋ねると、「非常に興味関心がある」人は13.4%、「わりと興味関心がある」と答えた人は40.2%で合わせると53.6%、2人に1人が興味関心があるという結果になりました。年代別でみると、30代の興味関心度が最も高く59.8%、次いで20代の57.4%が続きました。一方最も関心が低かったのは60代で45.4%に留まりました。

Q.「ふるさと納税」の制度をどの程度知っていますか?

65_Q2

 

「ふるさと納税」の制度を知っている人は33.7%。

「ふるさと納税」の制度について、「詳しく知っている方だと思う」人は、4.4%。「わりと知っている方だと思う」の29.3%を加えると33.7%が制度の内容まで知っているという結果になりました。「ふるさと納税」と言う言葉は聞いたことがあっても制度の内容まで知っている人はまだまだ少ないようです。

Q.「ふるさと納税」について、インターネットや雑誌などで調べたことがありますか?

 

65_Q3

「ふるさと納税」について調べたことがある人は半数弱。

ふるさと納税について、ネットや雑誌等で調べたことが「ある」人は46.6%。年代別では、30代が全体より若干高い結果となっています。

Q.実際に「ふるさと納税」を利用したことがありますか?

65_Q4

「ふるさと納税」を利用したことがある人は12.4%。

これまでに、ふるさと納税を利用したことがある人は、全体の12.4%。内容的には、「知らない土地」への納税が8.5で最も多く、次いで「旅行でいったことのある地や住んだことのある地」が2.0%、「「故郷、出身地」が1.9%でほぼ同数となりました。

 

Q.「ふるさと納税」を利用したのはいつですか?

65_Q5

この2年間で急増。

ふるさと納税を利用したことがある人に、いつ利用したのか聞いてみると、2013年9.8%、2014年47.4%、2015年76.4%とこの2年間で急増。制度自体の認知や理解が徐々に浸透していることが伺えます。

Q.「ふるさと 納税」の納税先を選ぶのに最も重視することは?

65_Q6

約7割が「お礼の品」を重視。

ふるさと納税の納税先を選ぶのに最も重視することで最も多かったのは「お礼の品」で全体の69.9%。年代別では、30代で「お礼の品」と答えた人が76.6%で最も多く、50代60代では全体平均を下回りました。50代60代では、「応援したい自治体」や「寄付金の用途」と答えた人が全体を上回り、年代により重視する内容に差が見られました。

Q.「ふるさと納税」は地方創生に役立つ制度だと思いますか?

65_Q7

7割以上が、「ふるさと納税」は地方創生に役立つ。

ふるさと納税が地方創生に役立つと思うかという質問に対して、「そう思う」は全体の17.0%。「まぁそう思う」と答えた55.3%を加えると72.3%が地方創生に役立つと考えています。年代別でみると、20代が80.8%と最多。最も低かったのは60代で68.6%で平均を下回る結果になりました。

Q.「ふるさと納税」をきっかけに、寄付先を旅行や観光で訪れたいと思いますか?

65_Q8

納税した寄付先を訪問したい、60.8%。

ふるさと納税で寄付した土地を旅行や観光で訪れたいか聞いてみると、「そう思う」17.2%、「まぁそう思う」43.6%で合わせると60.8%が寄付先を訪ねてみたいという結果になりました。年代別ではさほど大きな差は見られなかったものの、20代が65.9%で最も訪問意欲が高いことがわかりました。フリーコメントからは、「お礼の品は魅力的ですし、納税に対する意識も高まっていると思います。品物に同封されているその地域のパンフレットを見ていると旅行で行ってみたいと思うものも多く、今まで旅行先として考えたことがない場所であっても意識するようになりました。(50歳・ 主婦・埼玉県)」といった声が聞かれました。

Q.「ふるさと納税」で寄付することで、社会や地域のためによいことをしたという気分になると思いますか?

65_Q9

ふるさと納税は社会や地域のためによいことをした気分になる、6割弱。

ふるさと納税で寄付することは、社会や地域のためによいことをした気分になるかどうか尋ねると、「そう思う」と答えた人は12.7%、「まぁそう思う」の46.2%を加えると、58.9%が、ふるさと納税が社会貢献につながると考えていることがわかりました。年代別では、20代が68.0%で最多、60代は48.8%で最少。若い世代ほど、ふるさと納税=社会貢献と考える人が多いようです。

 

Q.「ふるさと納税」は、自治体自体の意識改革になると思いますか。

65_Q10

ふるさと納税は自治体の意識改革にもつながっている、57.6%。

ふるさと納税が自治体の意識改革につながっているかどうか尋ねると、「そう思う」11.6%、「まぁそう思う」が46.0%で、合わせると57.6%が自治体の意識改革につながっていると考えていることがわかりました。年代別では、さほど変化はなかったものの、20代が60.6%と若干高い結果になりました。フリーコメントからも、「自治体も納税者も税金に対しての意識が上がると思うので今後も利用したい(41歳・  正社員・東京都)」といった声が聞かれました。

Q.「ふるさと納税」は、自分の節税対策になると思いますか。

65_Q11

ふるさと納税が節税対策になると思っている、43.2%。

ふるさと納税が節税対策になると思っているかどうか尋ねると、節税対策になると思っている人は全体の43.2%(「そう思う」11.6%と「まぁそう思う」31.6%の合計)。年代別では、30代が47.1%で若干高い結果になっています。報道等では節税効果がアピールされている割には、それほど認識されていないのが現状のようです。

Q.「ふるさと納税」で他の自治体に寄付するよりも、今住んでいる自治体を応援したいと思いますか?

65_Q12

他の自治体より今住んでいる自治体を応援したい、37.1%。

ふるさと納税で他の自治体に寄付するよりも今住んでいる自治体を応援したいと思っている人は全体の37.0%(「そう思う」10.4%、「まぁそう思う」26.6%の合計)。半数近くは「どちらともいえない」と答えており、「お礼の品」の内容等によっては、気持ちが変化する可能性が大きいのではないかと思われます。フリーコメントからは、「結婚して、初めて地元を離れてみると、改めて地元ってイイなと思い、応援したい。(36歳・ 主婦・愛知県)」といった声が聞かれました。

Q.注目されるのは「お礼の品」が多く、本来の「ふるさと納税」の趣旨が薄れている感じがしますか?

65_Q13

約7割が、ふるさと納税の本来の趣旨が薄れていると感じている。

ふるさと納税について、注目されているのは「お礼の品」に関することが多く、本来の趣旨が薄れていると感じているかどうか聞いてみると、約7割が本来のふるさと納税の趣旨が薄れていると感じている結果になりました。(「そう思う」29.0%、「まぁそう思う」41.2%の合計)。フリーコメントからは、「貰えるものばかりに注目がいって自治体の負担が大きくなっているように感じるし、本来の目的を見失っているように思う。(29歳・ 主婦・鳥取県)」「その自治体を本当に応援したい納税であれば、自治体の方もお礼の品はしなくていいと思いますし、それを目当てに納税するのはちょっと違うような気がします。(35歳・ 主婦・静岡県)」「お礼の品物がもらえて嬉しいかもしれないが、冷静に考えると、自分の暮らしている町が有効活用してくれた方がいい気がする。(36歳・ 主婦・広島県)」「お得感の宣伝のみが先行して、実際はどのように使われているのかや、することによってどんな効果があったのかを明確にしている自治体がほとんどなく、するほうも何がもらえるのかといったことのみを重視しているため本当に必要なところに必要なお金が集まっているようには思えない。(50歳・  パートタイマー・京都府)」「お礼の品が過剰に高額になってきていて、本来の趣旨から外れて来ている。ふるさと納税をすると自分の住んでいる自治体の財源の一部が減ってしまうのが納得いかず、減税対策にもなると言われてもほとんどの財政が苦しいのに何だかおかしい気がする。(53歳・ 主婦・北海道)」といった声が多く聞かれ、現在のふるさと納税が抱える課題も見えてきました。

Q.今後、「ふるさと納税」をしようと思いますか?

65_Q14

今後ふるさと納税をしようと思う、57.0%。

ふるさと納税について、今後利用しようと思っている人は57.0%。年代別ではそれほど大きな差はありません。今回の調査結果では、今までに利用したことのある人は全体の12.4%に過ぎなかったので、今後は利用する人の拡大が見込まれます。

 

今後利用したいとと答えた人のフリーコメントからは、

  • 「お礼の品が過剰になる、税収が偏る、ふるさと納税対応にコストがかなる等、課題はまだまだあるものの、メリットは確かにあると思う。認知され、愛着が湧き、応援される第二第三のふるさととなることでにぎわちを見せる地方自治体もある。継続して制度やより多くの自治体が活用できる環境を検討、改善してもらい、それにわずかながら貢献できるよう、参加したい。(36歳・正社員・神奈川県)」
  • 「自分の税金がどこでどんな風に使われているかを考えるいいきっかけになりました。またお礼の品も品質・量ともに期待以上だったので、来年もふるさと納税を活用しようと思っています。(36歳・自営業・東京都)」
  • 「各地の特産物を知って実際ふれるのにいい機会だと思う。税金が各地でどのような使われ方を知ることでその地域が理解できる。(46歳・正社員・神奈川県)」
  • 「お礼の品は生活に役立つもの(米などの食料品)にした為、とても助かっている。また、納税先は母の故郷ということもあり応援し続けていきたい。(47歳・ 主婦・東京都)」といった声が聞かれ、一度利用するとリピータ-になる可能性が大きいことも推測できました。

 

一方、「利用しようと思わない」と答えた人のフリーコメントからは、

  • 「ずっと今の地域に住んでいて、他に縁やゆかりのある土地がないのと、お礼の品目当てで行ったことのないような自治体に寄付するくらいなら今住んでいる地域で働き、きちんと税金を納める方が巡り巡って自分や子どもたちのためになるから。(34歳・パートタイマー・香川県)」
  • 「お礼の品物がもらえて嬉しいかもしれないが、冷静に考えると、自分の暮らしている町が有効活用してくれた方がいい気がするため。(36歳・ 主婦・広島県)」
  • 「自分の住んでいる自治体の税収が減少する事になるので、ひいては自分が恩恵を受けるはずの公共福祉に影響すると思う。(45歳・ 主婦・千葉県)」
  • 「もともと住んでいる場所が田舎で税収不足に悩んでいる土地の為、他地域を応援するよるも自分の住む地域に税金を払ったほうが良いため。(46歳・正社員・秋田県)」
  • 「住んでいる自治体は生まれ育ったところ。自分のまちが一番好きだし、まずは、生まれ育った今住んでいる自治体が元気でいてほしいから。(48歳・ 主婦・奈良県)」
  • といったように。他の自治体を応援するよりも、今住んでいる地元を第一に考えたいと思っている人の声が多く聞かれました。

調査を終えて

 

今後「ふるさと納税をしようと思う」人は半数以上の57%。今までに利用した人は12.4%に過ぎなかったので、ふるさと納税に関する関心は高く、今後も制度を利用される人が増えていくことが予測されます。一方で、ふるさと納税の制度を理解している人は3人に1人に過ぎず、今後の利用者の拡大には、メリット・デメリットを含めた正確な情報提供が重要だと思われます。返礼品だけで競い合うのではなく、寄付金の使い道がわかりやすく見える化され、地域づくりに役立てていることをわかりやすく伝えることも、、自治体にとっての今後の課題と言えます。ふるさと納税を利用する裾野を増やすと同時に、継続して納税してもらえるファンを増やすことこそがふるさと納税の本来の姿ではないでしょうか。

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