「バーベキュー・キャンプ」について
「自宅や友人・親の家でバーベキュー」が人気。

20代、30代はバーベキュー好き。
夏休みに入り、バーベキューやキャンプを楽しんでいらっしゃるご家庭も多いのではないでしょうか。レジャー白書2014によると、日本のバーベキュー人口は2110万人。今やすっかりレジャーのひとつとして定着しています。そこで今回は、夏のレジャーの代表格「バーベキューとキャンプ」についてお聞きしました。
バーベキューが好きな人は全体の59.6%。中でも、20代のバーベキュー好きは76.3%、30代では67.7%と他の年代に比べて高い結果となりました。また小学生以下のお子様をお持ちの人にバーベキュー好きな人が多く、家族や家族同士のレジャーとして楽しんでいる様子が見えてきました。それでは、今回の調査結果をご一緒にみていきましょう。
Q.あなたはバーベキューが好きですか?
全体の6割が「バーベキュー好き」。20代では76%が好き。
まずバーベキューが好きかどうか尋ねてみると、「すごく好き」14.4%、「まぁ好き」の45.2%を合わせると全体の59.6%がバーベキュー好きという結果になりました。年代別では、20代が76.3%、30代が67.7%.若い世代にバーベキュー好きが目立ちます。一方、40代以降でも半数以上は「好き」と答えており、全世代に亘ってバーベキューファンは広がっていると言えます。また、小学生以下のお子様を持つ人にバーベキュー好きな人が多く、家族レジャーとして定着している感があります。
Q.この1年にバーベキューしたことがありますか?
「小学生以下の子どもがいる家庭」で高い経験率。
この1年以内にバーベキューをしたことのある人は全体の36.9%。年代別では30代が45.4%でトップ。お子様の年齢別では、下のお子様が園児や小学生の家庭で、バーベキューを経験している割外が全体より多くなっています。
Q.この1年に何度くらいバーベキューをしましたか?
7割が「年に1~2回」バーベキューを楽しむ。
この1年にバーベキューをしたことが「ある」と回答した996人に、何度くらいしたかを尋ねると、「1回」が38.7%、「2回」が28.8%で合わせると67.5%が「年に1~2回」という結果になりました。年齢やお子様の年齢による違いはあまり見られませんでした。
Q.どのようなスタイルのバーベキューですか?
「家族単位」で楽しむスタイルが人気。
この1年以内にバーベキューをしたことが「ある」と回答した996人に、どのようなスタイルのバーベキューをしたのか聞いてみると、「家族だけのファミリーバーベキュー」が59.5%、「友達の家族もいっしょのグループバーベキュー」は45.4%。家族単位でバーベキューを楽しむスタイルが浸透してきていると言えます。一方、「大人だけの大人バーベキュー」は全体では17.4%ですが、50代では31.1%と高い結果となり、今後は中高年を中心に、大人だけで楽しむバーベキュースタイルが広がっていく可能性を感じます。
Q.どこでバーベキューをしましたか?
「自宅や友人・親の家」でバーベキューする人が多い。
この1年以内にバーベキューをしたことが「ある」と回答した996人に、どこでバーベキューをしたか尋ねると、最も多かったのが「自宅」の42.0%、次いで「友人や実家などの家」の33.9%、「河川敷や公園」20.8%、「キャンプ場」20.0%が続きました。50代では「自宅」派が平均を上回り、30代では「友人や実家などの家」が平均を10ポイント近く上回っており、30代は友達の家族同士でバーベキューを楽しんでいる人が多いことがわかりました。
Q.今年の夏にバーベキューする予定はありますか
「これから計画」派も入れると7割弱がこの夏にバーベキューを予定。
この夏にバーベキューに「行く予定のある」人は全体の32.5%。「これから計画する予定」と答えた33.2%を加えると65.7%がこの夏にバーベキューを予定していると回答しています。「行く予定がある」と答えた人は小学生以下のお子様を持つ人に多い結果となりました。
Qあなたにとってバーベキューの魅力は?
この1年に、バーベキューをしたことのある人に、バーベキューの魅力について自由回答形式で答えてもらいました。手軽に楽しめるレジャーとして人気のあるバーベキューの魅力は、みんなでワイワイと楽しめる、野外なので煙を気にしなくてよい、材料が豪華でも質素でも自由、炭火なのでおいしい、焼くだけで簡単で焼き立てのアツアツが食べれる、男性に任せられるなど多岐に亘っていました。冬場は鍋を囲んで鍋パーティ、夏場は野外でバーベキューを楽しむことが恒例のイベントとなっているようです。
- 準備から片づけまでをみんなで協力しながらできるのが醍醐味です。(29歳・正社員・徳島県)
- 外で食べるのって、特別美味しいですよね!バーベキューだと普段家事をしない主人や子どもも楽しんで参加してくれます!(32歳・正社員・京都府)
- 焼き立てをすぐに食べられるし、ワイワイやりながら楽しい!(36歳・主婦・神奈川県)
- 外で食べたり飲んだりするのは理屈抜きに気分がいい。部屋の中だと煙やにおいが気になるけど、外だと気にしなくていい。(42歳・主婦・佐賀県)
- 自宅の庭でするのが定番ですが、やっぱり外で食べるとおいしいです。それに準備や焼くのは男子なので、私は野菜などの準備とお皿の片づけ程度で普段より楽なのでうれしいです。夜、テレビがなくても家族団欒ができていいと思います。(43歳・自営業・長野県)
- 焼肉店と同じ予算でもっといいお肉が買えたり、味付けも自分たち好みにできるので。(43歳・パート・滋賀県)
- 炭で焼くだけで、素材の美味しさが存分に引き出せるところ。みんなでわいわい楽しく食べられるところ。(47歳・正社員・千葉県)
- 炭火と太陽の下。やっぱりこれにつきます。中身は豪華でも質素でも、みんなでワイワイしながら食を共にすることは最高です(51歳・主婦・神奈川県)
- 共同作業と時間の共有。「いただきます」から「ごちそうさま」までの普段の食事より、「準備」から「片づけ」までに拡大された時間のなかで、会話も多くなるところ。(53歳・パート・群馬県)
- 好きな物を焼き、みんなで食べれる。形は違えど鍋パーテイの雰囲気があり、参加すれば仲良くなれる。(68歳・主婦・岡山県)
Q.あなたはキャンプが好きですか?
「キャンプが好きな人」は全体の3割。
キャンプすることが「すごく好き」6.4%、「まぁ好き」25.5%を合わせると31.9%がキャンプが好きと回答しました。年代別では、30代が最も高く37.8%、次いで20代の35.0%が続きました。60代でキャンプが好きな人は31.5%。年代に関係なく、キャンプが好きな人は全世代に亘っていることがわかります。また、小学生以下の小さなお子様をお持ちの人にキャンプ好きが多くいることも明らかになりました。
Q.今までにあなたはキャンプに行ったことがありますか?
8割以上がキャンプ経験あり。
今までにキャンプに行った経験を聞いてみると、85.8%が「ある」と回答。20代が若干少ないものの年代による差はあまり差は見られませんでした。この1年以内にキャンプに行った人は7.6%。年代別では40代が9.4%で最も高く、次いで30代の8.9%が続きました。下のお子様が園児の人では23.1%、小学生の場合は19.3%と小さなお子様をお持ちの家庭でのキャンプ体験率はぐっと上昇しました。
Q.あなたがキャンプに行く理由は?
「家族や友人との団らん」「子供に日常生活ではできないことを体験させたい」。
この1年間にキャンプに行った205人に、キャンプに行く理由を聞いてみると、「家族や友人との団らん」「子供に日常生活ではできないことを体験させたい」が3割強。次いで「自然とのふれあい」24.9%が続きました。園児や小学生をお持ちの人は「子供に日常生活ではできないことを体験させたい」と考える人が目立ちました。
Q.今後あなたはキャンプに行きたいと思いますか?
今後キャンプに行きたい人は47.2%。
今後キャンプに「行きたいと思う」と回答した人は47.2%。年代別では、20代が59.8%で最も多く、次いで30代の59.2%が続きました。また、0~3歳児をお持ちの人は66.5%と高い数値を示しました。
Q.今後、キッズキャンプに参加させたいと思いますか(小学生以下のお子様を持っている人に)
※キッズキャンプとは、旅行会社や各種団体などが主催する子どもだけが参加するキャンプ
キッズキャンプに参加させたい73.6%。
キッズキャンプに参加させたいと考えている人は全体の73.6%。4人に3人のお母さんは参加させたいと考えています。
Qキッズキャンプに関係なく、キャンプは子供のために役立つと思いますか?
キャンプは子供のために役立つ、95%
キャンプは子供のために「とても役立つ」41.9%、「わりと役立つ」53.1%を合計すると、95%が役立つと考えていることがわかりました。
Qあなたにとってキャンプの魅力は?
この1年にキャンプに行った人に、キャンプの魅力について自由回答形式で答えてもらいました。
みなさん共通してキャンプの魅力は、「自然の中で、みんなで協力してテントを張り、ご飯を作り、電気もゲームもないところで過ごす日常と違う時間を共有体験できる」ことだと感じているようです。
- 自然の中で綺麗な景色をみてると日常を忘れられるところ。みんなでワイワイ食べるお外ご飯は格別!!(28歳・正社員・千葉県)
- テレビやパソコンなどのメディアから離れて、自然の中で思い切り親子で向き合えること。(35歳・主婦・大阪府)
- 大自然の中で、日常から離れて、少し不便だけど、特別な体験が出来ること。お天気も含め、自然の摂理に従った時間を過ごせる。(35歳・自営業・愛知県)
- 火を使うことなど非日常の体験ができること。また、子供にそのような体験ができること。家では庭にテントを張って寝泊まりするということもあります。夫と子供が気に入っていてよくやっています。(37歳・パート・北海道)
- 普段とは違う経験ができたり、一緒に行くメンバーのキャラクターや個性が出るから面白い。(35歳・正社員・埼玉県)
- 緑に囲まれた場所で普段とは違ってゆっくりと過ごすことが出来ることが魅力です。大好きな焚火の炎をぼんやり見ていると、リラックスできて最高です。(44歳・主婦・大阪府)
- 子供はテレビやゲームがなくても自分で遊びを見つけて一日中楽しんでいる。火の付け方やテント張りも手伝い父子のコミュニケーションもできる。子供は自然の中にいることが特別に感じていないようだが、非日常的で大人はリフレッシュが出来る。家族が協力して一体になれるイベントです。(45歳・主婦・東京都)
- 準備から後片付けまで親子で協力しながらすることで様々な気付きがあること、外で寝るというわくわく感、星空を眺めながらの会話、家の中では味わえないことがたくさんあること。(41歳・主婦・大阪府)
- 自然と触れ合うことができるからです。キャンプをしながらトレッキング、カヤック、スキーをしてます。ここ数年は雪上キャンプにはまってます。静寂でキーンと冷えた空気の中、テントでの生活は日常とは別世界です。(51歳・主婦・東京都)
- 家とは違う環境で 家ではやらない仕事を 家族がそれぞれ楽しみながらできる自然の暗闇の中で星を見たり 音を聞いたり 風を感じたりできる(55歳・パート・福岡県)
Qキャンプは子供のためにどのように役立つと思いますか?
小学生のいるお母さんにキャンプが子供のために役立つ理由を自由回答形式で聞いたところ、キッズキャンプについての回答が多くありました。キッズキャンプでは、親と離れ、知らない同年代の子供たち同士で非日常の環境の中で過ごすことで、自立心や協調性が養われると考えているようです。ファミリーキャンプでもキッズキャンプでも、子どもが楽しみながら成長できる体験の場ととらえているようです。
- 楽しそうだし、自分では教えられない何かいいことを学んでくれるんではないかと思う。(29歳・主婦・和歌山県)
- 親がいない状態で、同年代の仲間と協力することが良い経験になりそうなので。(33歳・パート・富山県)
- 自然の中でしか得られない経験はもちろんですが、短期間でも親から離れ生活することができたことが、子供たちの自信につながり、自立を促すから(39歳・主婦・埼玉県)
- 初めて会うお友達が出来たりプロの方に教われるから。親が教えきれない事だから助かる(41歳・主婦・栃木県)
- 自分が子供の時に毎年キッズキャンプに入れられていて、段取りや要領など身に付けることができたと思うし、異学年の子供との関わりなどで得るものがあると思うので。(41歳・主婦・東京都)
- 一人っ子で兄弟がいないので、そういうときにいろんな年齢の子供たちと触れ合えたら、学校の友達以外の触れ合いもいい経験だし、楽しいんじゃないかと。(42歳・正社員・東京都)
- 何をするにも自分で考えて行動しないとならなくて、家にいれば使える道具もないと言うのは便利な世の中で育つ子供にとって生活の知恵を学び、身につける良い機会だから。(42歳・主婦・宮城県)
- 工夫する力・日常生活の便利さに対する感謝の気持ち・自立して生きていく自信・協力して作業する大切さ自然への驚異・素晴らしさ等感じられ身に付くと思うから(43歳・パート・岡山県)
- 今の時代、デジタルなものに囲まれることが多いので、自分の手や体、五感を使って過ごすことは子供にとってとても大切だと思います。(43歳・パート・滋賀県)
- 家族だけのキャンプと異なり、友人や知らない人とのかかわりも経験できるから。あとは純粋に楽しい経験となると思うので。(48歳・正社員・岡山県)
調査を終えて
今回もベルメゾンデッセ会員2697人から貴重なご意見をいただき、本当にありがとうございました。
心から感謝申し上げます。
調査結果を見ながら、私も子供が小さい頃、よくバーベキューやキャンプをしたことを思い出し、久しぶりでまた楽しみたいな!という衝動に駆られています。私事で恐縮ですが、娘が小学生時代にガールスカウトに入隊させていて、夏のキャンプに毎回参加させておりました。3泊4日位だったと記憶していますが、毎回キャンプを終えて帰ってくると、一回り成長したな、と感じたものです。自然は人を育てる学校みたいなもの。バーベキューやキャンプなどのアウトドア体験を遠して、学校では経験できないたくさんのことを学べる夏休みになるといいな、と思いました。